埼玉ステーショナリー

YouTubeを見ていたら、小学生の時に埼玉から来た転校生がいたことを思い出した。記憶はかなり曖昧だけど家庭の都合で引越しをしてきた様な気がする。早々に埼玉に戻ったから一緒に過ごしたのは半年ぐらいだと思う。

ど田舎に住む民からすれば埼玉から来た転校生なんてかなりキラキラして見えた。あの頃は文房具が大好きだったけど、あの子が持っている文房具はどれも見たことがないような凄いものだった。あの時埼玉県民が持つ先進的な文房具を見た感動は忘れられない。何度も文房具を見せてもらった記憶がある。

結局その子は引越して今何をしているのかは知らない。名前もありきたりな名前だったしどこかで名前を聞いてもピンと来ないと思う。

 

時は流れて私は今東京で働いている。社会人にもなった。お金もある程度自由があるし、あの頃憧れた文房具は全部買える。行けない場所なんてない。池袋のバレンタインフェアにだって行ける。世界的に有名なチョコレートも見た。綺麗だった。

でもそれらは全て「田舎に住んでいる状態で見る埼玉県民の文房具」には敵わないと思う。手に入らなくて、見たこともなくて、まだ見ぬ場所があるからこそ魅力的に見えるものがあるんだと思う。(なんか大人な感想❤️)

じゃあ人はどこで何をしたら1番幸せなんだろうね、何をしてもどこにいてもいつかは慣れてしまうし、そのありがたみを感じられなくなる。アフリカでライオンに噛まれたりするか...

とりあえず埼玉のステーショナリーは全部買い占めることもできるかもしれないね、悲しいけれど。